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ワークショップ4日目と5日目の内容を、劇団所属記者が今回も記事に致しました。
少し文章が長くなっておりますが、宜しければご覧頂けると幸いです。

残り2日の日程は、6月5日(月)、6月6日(火) 19時より金沢市民芸術村 里山の家にて。
新規参加の方には、これまでの内容も含め、対応させていただきます。
-参考 記事全文- 劇団新人類人猿による演劇ワークショップは2、3の2日間、金沢市民芸術村「里山の家」で行われた。参加者は、柱に触れることで表現する「モノとヒトとの関係性」や、身体の形(フォルム)のつくり方を体験。他者が発する言葉(音)に対応し、いかに自分が吐く言葉を変化させていけるかなども訓練した。
2日は、これまでの3日間(5月20、24、28日)に取り組んだ極めて遅い速度の歩行や、いすに座るエチュード(即興劇)の内容を確認。続いて、柱にゆっくりと触れたり、バランスを崩して素早く抱きつくような体勢になったりするフォルムを取りながら、「柱と自分」との関係性のあり方を探った。若山知良代表ら劇団スタッフは「表情など必要のないものはできるだけ省く」「柱から視線を外すことで違った関係性が見えてくる」「速く動いた後、しっかりと止まりを入れる」「じわりと動く中に、その人の内側の表現が見えてくる」などとアドバイス。参加者は指摘されたことを意識しながら、次第に感覚を掴んでいった。
身体を硬質なマネキンのフォルムにするメニューでは、参加者は互いがそれぞれ身体の一部を接した状態で、キレ良く動いて止まる動作に取り組んだ。▽互いの身体で支点を取る▽互いの接地面積を小さくする▽点(支点)から点へ最短距離で移動する▽相手の力を利用した反動で点から点へ動く—といったポイントを踏まえ、何度も繰り返した。
手と手を沿わせ一定の距離を保った状態で動かすコミュニケーションの取り方も体験した。ペアになった参加者は、相手の目を見ること、やわらかく動かすことを意識して挑んだ。距離を保ちつつ、会話をするように手を沿わせ合うなかで、どちらが主導権を握ってアクションを起こすのかといった駆け引きや、二人の身体の形がどう見えるかも考えながら関係性を作り出していた。
3日は、言葉を中心にメニューが組まれた。相手に言葉をかけるのではなく、モノトーンで強く出すことを意識して、極めて遅い速度で歩きながら行った。
その後、劇作家・演出家の故太田省吾さんの戯曲などからランダムに抽出されたセリフを用いて、相手の発する音にどのように反応し、自らが音を発することができるかに挑戦した。参加者は「中途半端な感情表現はしない」「自分が発する言葉を等質にしない」「変化することで相手の言葉も変る」「会話ではない妙な間をつくる」などのアドバイスを受けていた。最後に、柱につかまったり、もたれたりするクイックに動くフォルムを取りながら、同様に言葉を吐くこともした。
次回ワークショップは5日に開催、6日が最終日となる。途中からの受講も可能で、新たに参加する人には、これまでの内容を含め都度対応するとのこと。いずれも金沢市民芸術村「里山の家」で午後7時から。
- 2017/06/04(日) 20:08:50|
- 類人猿
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